当店のお抹茶について

お抹茶は、日本に最初に伝えられたお茶で、当初は薬として扱われていました。そして今、各種ビタミンや葉緑素・タンニンなどが豊富で、アルカリ性飲料であることなど、現代医学においてその成分と効用は高く評価され、お抹茶は見直される存在となっています。
なお、当店のお抹茶銘は、当店独自の銘です。とくに、不二昔・峰の白は、表千家即中斎先代家元より当店のために付けていただいた銘です。

茶銘の軸について

ご存じのように干支は、十干(じっかん)と十二支を組み合わせたもので六〇通りありますので、表千家同門会静岡県支部が発足した昭和三十二年は丁酉でした。
当店の茶銘の「不二昔」と「峰の白」は昭和三十二年、表千家同門会静岡県支部発足の折、記念式典の為に静岡にお出でになった即中斎家元に、その時に催された献茶及び記念茶会で使われた濃茶と薄茶に、同門会静岡県支部発足を記念して茶銘を付けて頂いたものです。
亡くなりました先代の私の父と、表千家同門会静岡県支部発足人の一人、和波信子先生は当時呉服町にありました茶道具店の「静和」に勤めており、「静和」がその時のお抹茶を提供していた関係で、それ以来このお抹茶は「静和」で取扱い、「静和」が店仕舞いした後は、私の父が開業した当店(明和)が今日まで長年にわたって取り扱って参りました。
この茶銘の軸には、丁酉 二月十七日とありますので、献茶及び記念茶会が催された日に、私の父と和波信子先生が即中斎家元が泊まられていた、江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜公屋敷跡として有名な料亭「浮月楼」に行き、半紙に記して頂いたものと聞いております。
写真はそれを軸に表装したものです。

茶  銘

濃茶  不二昔

薄茶  峰の白

丁酉 二月十七日

花押