■佐々木昭楽 造
■灰器 古い茶書などには焙烙(ほうろく)と書かれている。 炭手前のとき、灰を入れて持ち出す器で、素焼きのものは炉用で湿灰を入れ、釉のかかったものは風炉用で蒔灰(藤灰・線香灰)を入れる。 灰器には南蛮・瓶蓋・柳川・備前・信楽・焼貫・楽・雲華・唐物、その他土風炉師宗四郎・宗品・了全・豊介らの作品もある。
■楽 永世年間(1504-20)阿夜米(あやめ)なる者が日本に渡来し、京に住んだ。故国は中国とも朝鮮ともいわれている。 のちに宗慶と号し手造りの陶器を造った。これが楽焼のはじめである。 その子長次郎は豊公から聚楽の楽の字を賜り、これより代々楽と称するようになった。
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