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炉縁 柿合 高台寺蒔絵

炉縁 柿合 高台寺蒔絵

■高台寺蒔絵について
京都市東山区下河原町の高台寺は太閤秀吉およびその夫人北政所(高台院)をまつっているが、その霊舎は、伏見城の遺構を移したもので、須弥壇は、花筏と楽器散らし、厨子扉の両面は、松・竹・菊・薄・桐などの蒔絵で装飾されている。
これらは、桃山時代を代表する蒔絵とみられているので、高台寺蒔絵と呼ばれている。その蒔絵の特色は、桐菊紋・秋草・松皮菱などの図様を用い、金平蒔絵(とぎ出さない)・針描(針で線をひっかく)・絵梨地(模様の中に梨地を用いる)などの、簡易にして効果のある技法を用いている。
棗、炉縁などに、このような図様と技法を施したものがあるが、それらも高台寺蒔絵と称している。

また桐菊紋のみを蒔絵したものを、一般では高台寺蒔絵と称している。

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